洪水吐き計画以上の降雨が流入する場合には、越流壁を自由越流 して洪水吐きから速やかに排水します。①⑦⑩⑥⑧プレキャスト越流壁⑨SUS製スクリーンオリフィス計画降雨時において、下流への放流規制を満足するように口径 を決めています。⑪排水用水中ポンプ躯体は、壁式構造ですので、越流壁も容易にプレキャスト化できます。複合用途施設とする場合の間仕切壁についても、自由な配置、容易なプレキャスト化ができます。スクリーンの開口間隔は、オリフィスの口径を考慮して決めていま す。目詰りの危険分散等の機能上、形状は多面体を標準にしてい ます。材質は、耐食性に優れるステンレス製を標準にしています。原則である自然放流が困難な場合、排水のために必要な動力設備 が水中ポンプです。水中ポンプの機種は、全揚程、揚排水量を考慮 して選定することが重要です。 水中ポンプは危険分散上、複数台の設置を原則にしています。付帯設備水たたきは、洗掘の抑制に有効です。点検孔は、維持管理のための施設内部への人孔です。点検孔の直下には、昇降設備として、耐久性、耐食性に優れ、軽量 なFRP梯子を標準にしています。梯子高さが高い場合には、安全背もたれもご用意しています。躯体は、一方向にのみ壁が並ぶ壁式構造であり、壁と同一方向に は、視界を遮るものはありません。そのため、非常に見通し良く貯留効 率最大の空間形成になります。それにより、槽内での維持管理も容易となります。■(一財)土木研究センター 技術審査取得(技審証第0108号)M.V.P.システム(HS雨水貯留槽)流入本管,副管流入本管の管底位置は、H.W.L.より 上方にすることを標準にしています。 副管は原則としては使用しませんが、 落下高さが高い場合の水音、跳水の 制限、並びに、洗掘の抑制を行う場 合に使用します。②水たたき③点検孔④昇降用FRP製梯子⑤見通し良い貯留空間1見通し良い貯留空間2内部の壁には、大きな開口を設けていますので壁と直交方向の見通しも良好です。
元のページ ../index.html#107